会社四季報のキャッシュフロー欄の見方がイマイチ曖昧だったので、自分なりに調べてみました。
キャッシュフローとは
キャッシュフローを直訳するとキャッシュ(お金)のフロー(流れ)のこと。企業の資産状況や業績などは貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)で表現されますが、それだけではお金の流れを確認することができない。
メーカーの製品が売れても実際に企業にお金が入ってくるまでには時間がかかります。簿記的に言うとまず売掛金に計上され、それがお金になって回収されるまでには数か月のタイムラグが発生します。投資家としては資金ショートの恐れのない安全な企業を見極めるためにも、貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)では把握しきれないお金の流れを確認しておくことが大事になります。
キャッシュフロー計算書(CFS)という財務諸表があるそうですが、キャッシュフローは会社四季報や株探などのWEBサイトでも見ることができます。
キャッシュフローの種類
会社四季報の【キャッシュフロー】欄には「営業CF」「投資CF」「財務CF」の3つのキャッシュフローが掲載されています。
他にも私がよく見ている株探のサイトには「フリーCF」という項目も掲載されているので、この4つのキャッシュフローについてポイントなどを調べてみました。
営業キャッシュフロー
営業キャッシュフローは本業で得られるお金の流れを示したもの。
売上から得られた現金収入から仕入れ・経費などの現金支出を差し引いたもの。
投資家目線の見方としては基本”営業キャッシュフローはプラスであること”が必須条件。
営業CFがマイナスと言うことは、本業で稼げていないことを意味しているので個人的には投資対象外とします。
投資キャッシュフロー
投資キャッシュフローは設備投資や資金運用のお金の流れを表したもの。
主に以下の項目の増減額で計算される。
・固定資産の取得・売却
・投資有価証券の取得・売却
・定期預金の純増減額(預入期間が3ヵ月を超えるもの)
投資CFのマイナスは悪いことではない。
企業が設備投資をすることは将来的に企業が成長するための積極的な投資と考えることができるので、その為の投資を手持ち資金の中で賄えるならばプラス材料と考えられる。
逆に投資CFがプラスの場合は注意が必要。
要因として遊休資産の売却などが考えられ、事業縮小や資金繰り悪化に備えた売却の可能性も考えられる。事業内容を含めた判断が必要になる。
財務キャッシュフロー
財務キャッシュフローは借入れ・返済や出資・配当といった企業の資金調達、還元に関するお金の増減を示したもの。
主に以下の項目の増減額で計算される。
・借入金の増減額
・資本金の増減額
・配当金の支払における現金支出
財務CFのマイナスは悪いことではない。
借金で調達したお金よりも、借金返済や配当金で減ったお金の方が多い状態。これを手元のお金で賄えていると考えられるので好材料と考えられる。
逆に財務CFがプラスの場合はパターンが分かれます。
新規事業の立ち上げや設備投資のために借金を増やした資金調達で増えているならば前向きな投資調達と判断することができる。
しかし単に資金繰りに困って借金を増やしたならば危ないサインかも知れません。この辺の判断は、財務CFだけでなく、営業CFや投資CFの状況も見ながら総合的な判断が必要になりそうです。
フリーキャッシュフロー
フリーキャッシュフローは企業が自由に使えるお金のことです。自由度が高い項目なので、企業の財務戦略を考えるうえでは重要な指標です。
なおフリーCFはキャッシュフロー計算書に項目が設けられていないケースもあり、会社四季報にも掲載されていませんが、株探のサイトには載っています。
フリーCFは営業CFから投資CFを差し引いて計算されます。
営業CF - 営業CF = フリーCF
フリーCFは大きい方が経営状況が良いと考えられます。
設備投資や配当金など企業の成長につながる活動に使えるお金が増えている証拠と判断することができます。
逆にフリーCFがマイナスの場合は良くない。資金不足で設備投資や配当金に使えるお金が減っている証拠。
キャッシュフローの見方まとめ
・キャッシュフローは企業のお金の流れを表したもの。
・キャッシュフローの種類は主に会社四季報にも掲載されている「営業CF」「投資CF」「財務CF」と「フリーCF」の4つ。
・営業CFはプラスが望ましい。個人的にはプラスが必須条件。
・投資CFのマイナスは悪いことではない。
・財務CFのマイナスは悪いことではない。
・フリーCFはプラスが望ましい。


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