GPIFをご存じでしょうか?恥ずかしながら、私がGPIFの存在を認識したのは投資に興味を持ち始めてからなので、ほんの数年前です。
GPIFって凄いんですね。2023年の投資実績を見ると、なんと収益率22%で収益額45兆円って!!!
しかも投資手法は地味でシンプル。これは投資初心者ほど見習う点が多いと思い、自分なりに学んだことを記録しておきたいと思います。
GPIFとは
GPIFの正式名称は”年金積立管理運用独立行政法人”。
簡単に言うと、国民から集めた年金保険料の一部を投資運用して年金原資を増やしてくれている組織です。高齢化が加速する日本で将来不安視されている年金制度ですが、その原資を少しでも投資で増やして確保しようという目的ですね。
GPIF運用実績
GPIFは実際どれだけ投資で増やしたのか!
冒頭で触れましたが、この数字が凄くて素人にはビックリです。
2023年度業務報告書によると、こうなっています。
収益率 +22.67%(年率)
収益額 +45兆4,153億円(年額)
運用開始以来の累計収益額 +153兆7,976億円(累積)
我々の年金は投資でこんなに増えていたんですね。有難い。
ちなみにGPIFの公式サイトでは業務報告書など詳細な資料を公開しているので、その資料を見るだけでも参考になります。
GPIFの投資手法(ポートフォリオ)
では、どうやってGPIFはこんなにもお金を増やすことができたのか?素人にはそのやり方、投資手法が気になります。
知ってビックリ、GPIFの投資手法はいたってシンプル。このポートフォリオを組むだけらしいです。
国内債券、外国債券、国内株式、外国株式この4つをバランスよく25%の割合で保有。
当然値動きは日々発生するので、バランスが崩れてきたら定期的にリバランスのメンテナンスをすることでポートフォリオをキープするそうです。
GPIFの投資目的
GPIFはナゼこのようなポートフォリオを組むのか?その背景には、失敗は許されないという超保守的な考えがあるみたいです。
全日本国民の年金を預かる訳ですから、もし投資に失敗したら大問題です。だから堅実でリスクの少ない債券を全体の50%にし、さらに国内と外国に分けてさらに25%づつにする。
比較的リターンの大きい株式は、その分リスクも高くなるので、これも50%にしてさらに国内と外国に分けて25%づつにする。
攻めと守りを考えた絶妙なバランスのポートフォリオという結論なんでしょうね。
ただし、このポートフォリオを組んだからといって必ず成功するという保証がないのが投資の世界です。実際、GPIFが投資運用を始めてから約20年経ちますが、その間ずっと右肩上がりだった訳ではありません。直近ではコロナショックがあった2019年には約8兆円の損失を出しています。そうなると野党の皆さんが騒ぎ出すパターンのようです。
しかし現時点では結果的に、その後爆益を生み出しています。
特に2020年、2023年は市場の景気が良かったために、もの凄い収益を生み出しています。
GPIFが投資運用している目的は、あくまでも将来の年金財源を生み出すこと。
なので運用目標はあくまでも長期。短期の成績に一喜一憂するような投資スタンスは取っていません。GPIFの理事長は爆益を上げても謙虚な姿勢。
そういう意味でも、投資素人の参考になります。
ちなみにGPIFの数値目標としては「賃金上昇率 + 1.7%」というラインを目指しているらしいです。
まとめ
・GPIFの投資目的は長期運用での年金財源確保。
・攻めと守りを考えた絶妙なポートフォリオは参考になる。
・一見シンプルで地味に見える投資手法だが、爆益を生み出している。
こうせい個人の考え
GPIFのポートフォリオの組み方は確かに参考になると思います。ただし、一個人としてこのポートフォリオを今すぐに組むのは難しい。
GPIFの場合、総額約245兆円という莫大な規模を4分割していて、保有銘柄も数千銘柄という単位になります。
個人の場合キャパが小さいので、中々バランスよくポートフォリオを完成させるのは時間がかかると思います。でも、できるとこをから地道に4分割のポートフォリオを組めるように目指して行きたいと思います。
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