企業の財務状況をチェックする際にポイントとなる有利子負債の見方や考え方について学んだことをまとめます。実は有利子負債にもメリットがあることが分かりました。
有利子負債とは
有利子負債とは要するに借金のこと。
企業が銀行から借入れしているお金のことで、「有利子の負債」なので借入れした元金プラス利息も支払わなければならない負債のこと。
有利子負債の金額は貸借対照表の「負債の部」に記載されています。会社四季報にも乗っています。
有利子負債の考え方
「有利子負債=借金」と考えれば、当然少ない方が良い企業(安全な企業)という見方は概ね合っていると考えて良さそうです。
特に日本人は借金を嫌う性格らしく無借金経営の会社も多いようです。健全な経営でいいですね。
しかし必ずしも「借金=悪」ということではなく、実は有利子負債にもメリットは存在するということを学びました。有利子負債のメリットとデメリットをまとめてみます。
有利子負債のデメリット
まずはイメージしやすいデメリットの方から整理しておきます。
・借金なので借入れした元金プラス利息も支払わなければならない。費用が増える。
・有利子負債(借金)が増えすぎると資金繰りに行き詰まる可能性が考えられる。最悪、不渡りを出したり倒産の可能性も。
有利子負債のメリット
逆に有利子負債のメリットも調べてみると案外納得できました。
・借金できるということは、その会社は銀行から信用されていると考えられる。
・自己資本が少なくても事業拡大の先行投資が可能となる。事業拡大が加速すれば速く大きなリターンを得ることが可能となる。特にベンチャー企業など。
・有利子負債には節税効果がある。支払い利息は損金算入できるので納める税金を軽減できる。
自己資本比率の目安
個人的には借金には節税効果があるという点は勉強になりました。だから大企業で借金の必要もないのに、あえて低金利の時代だから多少の借金をして節税している会社があるんですね。
とは言え有利子負債は借金なので借りすぎは良くない。あくまでも借金はほどほどにしないと行けませんね。そのほどほどのラインの目安になるのが自己資本比率です。
一般的には70%が目安で、50%くらいまではギリギリ許容範囲くらいの考え方が多いようです。
また業種によっても差があるので、同業種の他社と比較するのが良いようです。
めとめ
・有利子負債は会社の借金のこと
・有利子負債にも節税対策などメリットはある。
・借金はほどほどに。目安は自己資本比率70%。
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